婚活story④「付き合おう」という言葉がなくとも体の関係を持ったら彼氏って事でおk?

彼氏いない歴=年齢の喪女の私が、ネットゲームで知り合った爽やかボーイと初めて出会ったその日に体の関係を結ぶ事になった訳だが・・・。

最初から読みたい場合はコチラから!

婚活story①彼氏いない歴=年齢の喪女に「初めての彼氏」が…!?

ギリギリ20代で出来た初めての彼氏!メールよ来い!

遮光性の高くないカーテンからは朝日がこぼれていた。

時計に目もくれず、まだベッドの布団の中でまどろむ。

夢のような一夜が明け、私は呆然としていた。

 

まさか、いや、ちょっとだけ期待はしてたけど、本当にマサヒロとそーゆー関係になっちゃうなんて。

しかも出会ったその日に致してしまうなんて・・・。

ああーーーーーー!窓をガラリと開けて声高に叫びたい!町の皆さんにお伝えしたい!

 

私、初めての彼氏が出来たのよーーーーーー!!!

やっと処女も捨てられたわァーーーーーーーーッ!!!

 

・・・フフフッ・・・さすがにやめとこ。

 

目をつむり、昨夜のマサヒロのひとつひとつの言葉、仕草、瞳や口元を思い出す。

ムファ・・・光悦の時・・・・・・・・・・・・・。

 

ただ、やっぱり初めての彼氏としては、

「好きだ、付き合おう」

「・・・はい///」

これやりたかったな。

 

大人になるとそーゆー言葉のやり取りはなくなり、体の関係を持ったら=お付き合いスタート、って友達から聞いた事あるけど、本当だったんだ。

うーん、でも正式に「好きです」とか「付き合って下さい」とか言われたい!

しょうがないじゃん!!!喪女すぎて脳みその恋愛に関する発達が中学1年生で止まっちゃってるんだからwww

でもまあ彼氏が出来ただけでも万々歳なんだから、贅沢言うな、私!!!

 

・・・と、そこでアラームが鳴った。

ぞんざいに目覚まし時計を引き寄せて停止ボタンを押す。

フッと「そういえば、マサヒロにおはようメールしてもいいのかな・・・?」と思い立つ。

でもまだ寝てたら悪いかなぁ・・・。

ていうか恋人同士ってどーゆーメールをし合ってるんだ?もしやメールじゃなくて直電か!?むしろ家まで押しかけて「来ちゃった♡」!?

(※この頃LINEはまだ無くメールが主流であった。)

 

ウム、分からん・・・!!

 

ひとまず朝のおはようメールはやめておくか・・・。

もしかしたら、マサヒロの方からメールがくるかもし・れ・な・い・し♡

 

が、しかし。

 

勤務中に何度もトイレに立ち上がり携帯電話をチェックするも、来ない。来ない。来ないいいぃい!!!

仕事が終わり電車に乗って家に帰ってきても、まだ来ない。

夕飯を食べ終わっても、来ない。

お風呂に入り終わっても、来ない。

 

もう発狂寸前。

 

居ても立っても居られなくなり、こっちからメールをする。ヤッホー!今日は涼しかったねー。仕事終わったかな?みたいな3行くらいの軽めのメール。

 

1分後・・・返事無し

3分後・・・返事無し

5分後・・・返事無し

10分後・・・返事無し

 

2~3分置きにセンターに問い合わせをするアタイ。

つらい。彼氏と付き合うって、こんなにもつらいものなのね・・・。

 

私ってもしかして:メンヘラ?

 

そろそろ「ウツダシノウ…」と思い出して来た頃、

ピロリロリンッ♪

!!!!!!!!!!!!

光と同化して携帯電話を手に取り千手観音がごとく無数の手という手を駆使してメール受信画面を開く。

一連の動作を音にすると ンッ

目ん玉をグワッッとこれでもかと見開いてメールの差出人の欄を食い入る。

 

・・・・・・・ッ!!!!!

マサヒロぉーーーーーーーーーーーっ!!!!

マサヒロっ!マサヒロっ!マサヒロっ!マサヒロおおおうおうおおーーー!!!

あああああああああああ(ゴロゴロゴロゴロゴロゴローーーッ!!!)(床で)

 

メール画面には、こう書かれてあった。

 

お疲れさま!

俺は今仕事終わって電車乗ってるところだよ^^

家に着いたら電話していい?

5分くらい話そうよ。

 

いいですともおぉおおーーーーー!!!

5分と言わず30分でも99分でも9999999分でも可!!!

 

秒で返事をポチる。

 

うん!電話待ってるね♪

 

これが彼氏か!私は彼女か!

ああ!なんて素晴らしき関係!!

 

ハッ!!

・・・もしかして、電話で「改めて、お付き合いして下さい」なーんて言われちゃったりするのかも・・・♡

きゃ~~~~~~~♡

 

ときめき無限大!初めての彼氏から初めての電話

精神を統一させてマサヒロからの電話を待つ。

すると30分程で電話が鳴った。

 

rr・・・

 

シュバビッ!!!(携帯電話を手に取る音)

「はいもしもしっ!!!」(1コール目で応答)

「おお、俺だけど(笑)」

「マ、マサヒロ・・・き、昨日ぶりィ」

緊張の余りドモる。

「うん。昨日ぶり(笑)」

「・・・(あ、な、なに話そう・・・)い、いつもこのくらいの時間に、家に帰ってくるの?」

「そうだね。普段はもうちょっと早いかな?今日は忙しくてさ」

「大変、だねぇ」

 

しどろもどろと会話を続け、昨日のデートは楽しかったね、とか、仕事はどうだった、とか、そんな他愛のない話をする。

するとマサヒロが突然「その、体の方はどう?痛くない?」と聞いてきた。

一瞬、体が痛いって何が??と思ったけど、すぐピンときた。

私の処女膜喪失の心配をしてくれているのね・・・!?マサヒロ・・・!なんて優しいんだろう・・・!

 

「もう大丈夫だよ、エヘヘ」みたいな返事をして、実感する。

この人が、私の初めての相手なのかぁ・・・。

自然と口元が緩む。

早く会いたいな・・・。

心の中でそう呟くと、マサヒロが「次の日曜日は空いてる?」と聞いてきた。

ふぁっ!?テレパシィ!?!?

ドゥーユーノウ?マサヒロ!?こちとら完全体の真性喪女だぜ!?予定もクソもあるもんか!!!

 

「空いてるよ~^^」

「じゃあ、どっか行こうよ」

「うん!行こう行こう!」

 

時間や場所なんかを話し合って決めて、その日の電話は15分ほどで終わった。

今まで生きてきた中で一番しあわせな通話時間だった。

 

あ、でも期待してた「お付き合いして下さい」の言葉は無かったなぁ・・・。

やっぱり言葉はなく彼氏彼女の関係になるって訳ね。

いいわ!幸せだから!気持ちさえ通じ合っていればなんだっていいの!!

 

マサヒロ・・・早く会いたい・・・。

こんなにも胸ってときめくものなの・・・?

やだ・・・私ったら、初めて恋を知った小鹿ちゃんみたいだわ・・・。

 

素晴らしき我が人生!

素晴らしき我が恋!

素晴らしき我が彼氏!

か、かれし・・・。

本当に本当の本当が本当の、かれし・・・。

あああああああああああ(ゴロゴロゴロゴロゴロゴローーーッ!!!)(床で)

 

こうして、デートの日まで騒がしく指折り数えて待つ日々が始まった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

そしてデート当日!

目覚まし時計もフンともスンとも鳴っていない早朝5時に飛び起きてカーテンをシャッ!と勢いよく開けると、空はピッカピカの晴天!

 

この日の為に新調したおNewのデート服

この日の為に一新したおNewのメイク道具

この日の為に美容院でお手入れしたヘアー

そして・・・!

この日の為に選び抜いた・・・おブラとおパンティー・・・♡

 

実は、前回のお初の時にはまさかそんな展開になるとは露にも思わず、バリッバリの庶民下着だったのです・・・。

 

色は腐ったベージュ色!

美しさより機能性!

年季の入った4年モノ!

 

そんな下着を身に着けていた私を、マサヒロがその時どう思ったのか全く分からないし聞く事も出来ないけど、とにかく誰かに(ましてや好きな男性に)見られて良いような下着では断じてなかったのです!

だからそう!

今日はね、その・・・見られても、大丈夫なの・・・。

 

てゆううううかむしろ見て!私の下着を見て!マサヒロ見てーーーーーーっ!!!

 

意気揚々と勝負下着を身に着け待ち合わせ場所へ向かう私。

初めての彼氏との初めてのデート・・・。

まさか、「ん?」「え?」「あれ?」の連続だなんて、この時はまだ思わなかったのである・・・。

次回へつづく・・・

私の婚活ストーリーその⑤
婚活story⑤ん?アレ?ちょっと待って!?なんか変だよこのデート!